企画展アーカイブ/ ARCHIVE

  • M.G.RAIN SPRING SESSION 2020
    M.G.RAIN スプリング セッション 2020

    2020年3月14日 ~ 2020年4月12日
    14 MARCH 2020 - 12 APRIL 2020

    新型コロナウイルス感染拡大予防のため、会期半ばではありますが、
    3月28日(土)からM.G.RAINスプリング・セッション展を中断し、
    休廊させていただきます。
    We are sorry, but the gallery will be closed from Saturday 28 March to guard against the Corona Virus infectious disease. Thank you for your kind understanding and cooperation.




    国内外の現代アーティストが写真の古典技法で制作した作品セッション展

    ヴィンチェンツォ・コロナーティ Vincenzo Coronati   サイアノタイプ - フォトグラム   cyanotype - photogram 池田 緑 Midori Ikeda   コロタイプ   collotype 金井杜道 Morio Kanai   ゼラチンシルバー   gelatin silver 松井寛泰 Hiroyasu Matsui   サイアノタイプ   cyanotype 森本洋充 Hiromitsu Morimoto   プラチナ/パラディウム & シルバーエマルジョン   platinum/palladium & silver emulsion 雨宮一夫 Kazuo Amemiya   プラチナ/パラディウム   platinum/palladium

  • 藤間謙二 展 / Kenji Toma solo show
    「 Jessica - 弧 Arc / ゼラチンシルバー プリント 」
    「 Jessica - Arc / gelatin silver print」

    2020年2月1日 ~ 2020年3月1日
    1 FEBRUARY 2020 - 1 MARCH 2020

    ニューヨークを拠点に活動する藤間謙二のライフワークを発表。
    ゼラチンシルバープリントで制作された“Jessica”シリーズ の新作展。

    Jessica 弧 – Arc

    骨、筋肉、皮膚からなる肉体の造形美に焦点を合わせ、まるで静物に向かうかの様なアプローチで一人のダンサーを撮り続けているプロジェクト『 Jessica 』。1997年に始まった私のライフワークともいうべき彼女とのこの共作は、今年で23年目を迎えました。 シリーズ最新作『 弧 - Arc 』では、Jessica の持つ立体的で有機的なカーブと、数段階のグレイトーンで構成された平面的で無機的なカーブを同比重で捉え、その対照の妙を表現しています。 弧を描き画面の外にまで無限に広がる放物線、その永遠に交わらない線の先を想いながら撮りました。

    藤間謙二

  • 雨宮一夫 展 / Kazuo Amemiya solo show
    「 プラチナ / パラディウム 」
    「 PLATINUM / PALLADIUM 」

    2019年11月23日 ~ 2019年12月15日
    23 NOVEMBER 2019 - 15 DECEMBER 2019


    蜜蠟を使う独自の方法で表現した新作展

    何に眼を留めるかにより、人格は形成されていく … ある詩人の言葉だが、若い頃から撮影してきたネガを順繰りに眺めていて、確かにそうかもしれないと思った。 写真は、複数の断片である。断片のひとつひとつが、事象との関係性の中で、ふと記憶を蘇らせ、光や音や匂いまでも知覚させてくれる。見ることによってあらたに見えてくるもの、今だから知覚できるものもある。 今回は、蜜蝋を使い、奥行きと透明感を出したことで、ひと味違う作品になった。 古典技法の面白さはここにあると思う。表現の幅が広がる。 古くて新しい自由な表現の世界に眼を留めていると、どんな人格が形成されていくのだろう? 雨宮一夫

  • 坂田峰夫 展 / Mineo Sakata solo show
    「 フォトグラム 」
    「 PHOTOGRAM 」

    2019年10月19日 ~ 2019年11月10日
    19 OCTOBER 2019 - 10 NOVEMBER 2019

    アーティスト トーク:2019年11月10日 PM 4時 ~ 5時(無料)
    Artist Talk : 10 November 2019, 4:00 pm ~ 5:00 pm (free)

    独自のフォトグラム・メソッドで花の表情をとらえた
    代表シリーズ 「 FLOWERS 」から未発表作品を展示

    FLOWERS

    「 FLOWERS 」シリーズは、写真用印画紙に直接焼き付けるフォトグラムを応用したオリジナルのメソッドによる写真です。それは、写真技法を使った絵画であるようにも思います。 作品は、ポジ像とネガ像が一対を成し、彼岸と此岸の対と同じように、みえるもの、 あるいはみえないことの世界を表しています。 オリジナルのメソッドによって、この曖昧な境界を行き来し、印画紙に結実します。 私にとって花は献花であり、花を手向けるという行為は万物への敬意と未来と過去を つなぐ象徴です。

    坂田峰夫

  • 安田雅和 展 / Masakazu Yasuda solo show
    「 アンスラコタイプ カーボン プリント」
    「 anthracotype carbon print 」

    2019年9月14日 ~ 2019年10月6日
    14 SEPTEMBER 2019 - 6 OCTOBER 2019


    渾身の新作を発表
    カーボンの黒粉の濃淡で仕上げた現代都市の光景

    anthracotype carbon print 今回の被写体は、都市である。 人工的な空間、うごめく群衆 … 見慣れた都市の風景が “アンスラコタイプ カーボンプリント” の仕上げで、まったく違う表情になった。 前回の“shima”では、初めてマングローブの林に足を踏み入れたとき、いつかどこかで出会ったような不思議な感覚にとらわれた。木々のざわめきが、楽器を奏でているかのように、一音一音が重なり、さながら森のシンフォニーだった。原始の息づかいを感じた。 今回は、違う。 不穏な息づかいである。 僕を混沌とさせるシンフォニーだ。                                     安田雅和(京都にて)   * アンスラコタイプ:19世紀に発明。カーボンの粉末を使い、ベルベットのような質感で表現する方法。

  • 泉大悟 展 / Daigo Izumi solo show
    「 ゼラチンシルバー プリント」
    「 GELATIN SILVER PRINT 」

    2019年6月22日 ~ 2019年7月21日
    22 JUNE 2019 - 21 JULY 2019

    アーティスト トーク:2019年7月21日 PM 4時 ~ 5時 (無料)
    Artist Talk : 21 July 2019, 4:00 PM ~ 5:00 PM (free)

    泉大悟の世界が広がる新作を発表
    ギャラリーの企画による初めての個展

    「 私は、静かに見つめていることができるものを作りたいと思っています 」 泉大悟

    泉大悟は、35mmフィルムを使ったストレートなモノクローム写真が一番自分に合っている、と言う。動きの少ないもの、まなざしの速度を緩めてくれるもの、見ていると ”何か” の想いがやってきたり、立ち去ったり、その先にまた“何か”が見えてきたり … 。そんな主張の少ない、静かに見つめていたい、と感じるものにレンズを向け写し撮っている。

    撮影から暗室作業を経て生み出される作品に込める想いなど、会期中に開催するアーティストトークで語られる予定です。

  • 藤田修 展 / Osamu Fujita solo show
    「 KARAZURI : エンボス & フォトポリマー グラヴュール 」
    「 KARAZURI : embossing and photopolymer gravure 」

    2019年5月11日 ~ 2019年6月9日
    11 MAY 2019 - 9 JUNE 2019

    “表現” の探求を続けるアーティスト藤田修の新作展
    見たことのない斬新さと驚きの写真表現による作品を発表

    KARAZURI(文:藤田修) 浮世絵版画の技法の一つにインク(色)をつけずに刷る方法がある。 “ 決め出し” と言うのだが、この方法で写真のイメージを表現できないだろうか、 紙の表面に凹凸だけでイメージを成立させられたらきっと美しい真っ白な写真が 出来るはずだ、と思った。 今まで樹脂板を使ってのグラヴィア印刷(フォトポリマーグラヴュール)で 写真表現をしていたけれど、方法を少し工夫すれば出来るのではと試行錯誤して、 何とかたどり着いたのが今回発表する「KARAZURI」です。 写真から全ての色が消え、イメージだけが浮かび上がる 新作 embossing「KARAZURI」を是非ご高覧下さい。

  • M.G.RAIN スプリング セッション 2019 vol. 2
    M.G.RAIN SPRING SESSION 2019 vol. 2

    2019年3月16日 ~ 2019年4月14日
    16 MARCH 2019 - 14 APRIL 2019

    7人の現代アーティストによる古典技法作品のセッション展

    容子 Yoko ダゲレオタイプ daguerréotype 泉 大悟 Daigo Izumi ゼラチンシルバー gelatin silver 杉野信也 Shin Sugino 湿板 tintype & ambrotype 坂田峰夫 Mineo Sakata オリジナル フォトグラム original photogram 中藤毅彦 Takehiko Nakafuji ゼラチンシルバー gelatin silver Jeffery M Graves プラチナ/パラディウム platinum /palladium from ambrotype nega 日下部一司 Kazushi Kusakabe ガムプリント, 鶏卵紙, ゼラチンシルバー gum print, albumen print, gelatin silver

  • M.G.RAIN スプリング セッション 2019 vol.1
    M.G.RAIN SPRING SESSION 2019 vol.1

    2019年2月2日 ~ 2019年3月3日
    2 FEBRUARY 2019 - 3 MARCH 2019

    5人の現代アーティストによる古典技法作品のセッション展

    藤田修 Osamu Fujita  フォトポリマーグラヴュール, フォトエッチング  photopolymer gravure, photo etching 安田雅和 Masakazu Yasuda  ガムプリント, カーボンプリント  gum print, carbon print 森本洋充 Hiromitsu Morimoto  プラチナ/パラディウム  platinum/palladium 久保卓治 Takuji Kubo  フォトポリマーグラヴュール  photopolymer gravure 雨宮一夫 Kazuo Amemiya  プラチナ/パラディウム, シルバーエマルジョン  platinum/palladium, silver emulsion

  • コウムラシュウ 展 / Shu Koumura solo show
    「 ポラロイド / ゼラチン シルバー プリント 」
    「 polaroid / gelatin silver print 」

    2018年11月24日 ~ 2018年12月16日
    24 NOVEMBER 2018 - 16 DECEMBER 2018


    12月8日, 9日,15日,16日 : 作家在廊予定
    8, 9,15,16 December : Artist will be present

    ドイツを拠点に写真作品を制作しているコウムラシュウ。
    新たな表現を求めて、数年前から古典技法の研究を始めた。
    今回、“ ポラロイド ”との出会いから生まれた作品を初めて発表する。


    ポラロイドという魔法  文:コウムラシュウ 私にとっての写真は、頭の中に描き出される虚構(フィクション)を眼前の風景、被写体から創り出すというものである。現実から虚構を創り出す。それは見えているものを写し取らず見えていないものを写し出すことを意味する。より正確に眼前の被写体を再現することを目標として進化してきた写真にそんな相反することが可能であろうか? その独特の画質と即時性により多くの写真家、芸術家に愛用されてきたポラロイドには、数多くの製品が存在したが、私の虚構を創り出す魔法のフィルムは、大判カメラで撮影出来かつポジシートと同時にネガフィルムが得られるポラロイド独特のT51、T55、T665の3製品のみである。 ポラロイドの作像原理であり1930年代に欧州で開発された拡散転写法は、感光したネガフィルムと受像機能を持つポジシートの間に現像定着処理液を注入して画像転写を行うというもので、この処理液の経時変化に伴い予想もつかない画像が得られる。それは時に写されるべき被写体の消失、存在しない紋様の出現など完全に予想する事は難しく、更に特定の条件下では諧調が反転した様な画像が生じることも加えて正に魔法=ポラロイドマジックとしか言えない世界が創り出される。 この魔法=ポラロイドマジックでどのような虚構を創り出すのか? 私の見たい虚構とは何なのか? それはかつて存在したかも知れない、あるいは存在しなかった世界の一場面。時にはグリム童話の一場面。時にはギリシャ神話の神々。またある時には聖書の一章節、それはギュスターヴ・モローに代表される象徴主義/幻視絵画に近いものなのかもしれない。そんな虚構を創り出す素材として私が選ぶのは、ドイツの霧の冬枯れの森、朽ちていく巨木、共同墓地に飾られた彫像たち。 一度、ポラロイドという魔法にかかってしまうともう通常のフィルムに戻る事は難しい。T51、T55、T665いずれの製品も最終生産ロットの使用期限は2008年前後であり、内蔵された処理液ポッドの寿命から2040年頃が使用限界となるが、手元の最後の 1枚を撮影し終えるまで私のポラロイドという魔法の作品制作は続いていく。

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